水道管の凍結 破裂について
今年の冬は寒くなりそうです。
この仕事をしていると、3年に一度くらいのペースで水道管の凍結や破裂が多発する年があります。
最近だと3年前の2018年がそうでした。
この時は1月後半と2月後半の二回、水道管の破裂が多発しました。
地域は東広島市、呉市、広島市安佐北区、安佐南区などが多かったです。
今年もひょっとしたら水道管破裂のトラブルの多い年になるかもしれません。
水道管の凍結・破裂とは
そもそも水道管の凍結や破裂はどのような状況で起こり、どんな風になるのでしょうか?
水道管の凍結
水道管の中は常にお水で満たされています。
この水道管の中のお水が凍ってしまうのが水道管の凍結です。
一般的に気温がマイナス4℃を下回ると水道管の中のお水が凍結すると言われています。
この状態を水道管の凍結と言います。
水道管が凍結すると、蛇口をひねってもトイレを流してもお水が出ません。
この時に注意しなければいけないのが、凍結した水道管をなんとかしようとして熱湯をかける行為です。
これは絶対にやめてください。
凍結している水道管に熱湯をかけると水道管が割れてしまうことがあります。
どうしても急いでお水が出るようにしたい場合は焦らずに水道管にタオルなどを掛け、その上からぬるま湯をゆっくりと注いでください。
焦りは禁物です。
また、気温が上がってくると自然と溶けますので、お急ぎでない場合は自然に溶けてお水が出るようになるのを待ちましょう。
水道管の破裂
次に水道管の破裂です。
お水は液体から固体になると(水から氷になると)空気を含んで膨張します。
水道管の中を満たしているお水が凍って膨張することによって水道管を内側から押し出し、その結果水道管に亀裂が入ったり割れたりします。
これが水道管の破裂です。
水道管の破裂はすぐには気づきにくいものです。
水道管が割れても中のお水が凍っている間は何も変化がないからです。
徐々に気温が上がり氷が溶けてくるお昼前後くらいになって気づくことが多いです。
氷が溶けてお水になると割れた水道管から一気にお水が吹き出します。
水道管が破裂したら
水道管の破裂が多発した日は弊社でも大体お昼くらいから電話が鳴り始め、その日一日中、夜中まで鳴り止まなくなります。
こういった日は弊社だけでなくどこの水道屋さんでもそんな感じだと思いますので、なかなか電話が繋がらない、電話が繋がっても修理依頼がたくさん来ていてすぐには来てもらえないなんて状況になります。
この時みなさんに是非してもらいたいのは水道の元栓を閉めることです。
破裂した水道管からはお水が吹き出し続けます。
水道代の問題だけでなく、吹き出したお水による家屋への被害などを防ぐためにもいち早くお水を止めてください。
日頃あまり気にすることはないし、元栓を操作することはないかと思います。
ですがこういったトラブルの際に備えて、一度は自分の家の水道メーターボックスを開けて、水道メーターの横にある元栓を確認してみましょう。
- 水道の元栓(止水栓)がどういったものかわからない。
- 水道の元栓(止水栓)の締め方がわからない。
- そもそも水道メーターがどこにあるかわからない。
という方はこのホームページのトップページに水道元栓の閉め方について説明した動画を紹介していますのでそちらを参考にしてみてください。
戸建てとマンションでは水道メーターのある場所が違いますので、各々の動画を見ていただければと思います。
日頃から水道管に巻かれた保温材の状態や水道メーターの元栓などを確認して、トラブルの予防などをしたいですね。
万が一、水道管の破裂などのトラブルに見舞われた時は、お気軽にご相談ください。