排水つまり修理 | 宅外のつまりを防ぐメンテナンス
前回のコラムでは排水詰まりの主な原因や宅内の排水管のメンテナンスについて書きました。
引き続いて今回は宅外の下水管のメンテナンスについて書きたいと思います。
前回も書きましたが、宅外の下水管の主な詰まりの原因は
- 汚水マスや下水管内で洗剤や油が固まってしまうことによって排水の通り道をふさいでしまう
- 汚水マスや下水管内に木の根が入り込んで排水の通り蜜をふさいでしまう
の二点です。
こkれを日頃から予防するためには汚水マスが重要になります。
汚水マスをご存知の方もいると思いますが、まずはご存知でない方のために汚水マスについてご説明します。
汚水マスとは
家庭内の水まわりの排水管が宅外で合流するところや曲がりのところなどに設けられる排水設備です。
お庭にマンホールの蓋の小さいようなものがあると思いますがこれです。
わかりやすいように画像を掲載します。
こんなのや
こんなのや
こんなのがあります。
家が建てられた年代やマスの用途によって種類が違いますが、みなさん見たことがあると思います。
一番上の画像は最終マス(公共ます)と呼ばれるもので敷地の一番本館に近いところに設置されます。最近の最終マスは一番下の画像のようなものが多くなっています。他にもコンクリート製の蓋などもあります。
最終マスは他のマスよりも一般的に大きなものがついています。
汚水マスでのメンテナンス
汚水マスがどんなものか見ていただいたので、ここからは具体的なメンテナンスについて書きたいと思います。
汚水マスの蓋の開け方
メンテナンスをするにはまずは蓋を開けなくてはいけません。
今まで一度も開けたことがないという方にとってはこの蓋をあけるのも一苦労されることが多いと思います。
上の画像の一番目にあるような最終マスは他のマスよりも大きく重量もあります。
これは専用の工具などがないと開けるのが難しいことがありますので、無理をせずに自分で開けられれば開けてみるくらいにしてください。
コンクリート製の最終マスの蓋には鉄製の持ち手があるものもありますので、持ち手がある場合はそれを持って真上に持ち上げてみてください。
今場合も上がらないようなら無理はしないようにしてください。
二枚目の画像のようなタイプの蓋は比較的簡単に開けることができます。
蓋にあるくぼみの部分に指を入れて真上に持ち上げてください。
三枚目の画像のタイプの蓋は蓋の周囲三箇所に小さな窪みがあります。
そのくぼみにマイナスドライバーを差し込んでこじ上げる用にしてみてください。
少しづつ蓋が上に上がります。
また、どの蓋も長年設置され人や車が上を通っていると開きにくくなります。
こういう時は蓋の周囲をハンマーなどで軽く叩くと開けやすくなります。
あまり強く叩いてしまうと破損することがあるので注意してください。
汚水マスの掃除
蓋が開いたらいよいよメンテナンスです。
下水管の詰まりの原因で多いのは最初に書いた二点です。
汚水マスの内部に白い塊があればそれを取り除いてあげます。
これは洗剤や油などが冷えて固まったものです。
ひどく固まっている時はスコップなどでこそぎ落として取り除いてください。
取り除いた塊は燃えるゴミとして処分しましょう。
これと同じようによくあるのが木の根です。
特に春先から秋口くらいにかけては木の根の成長が早く、一度汚水マスに入り込んだ木の根は汚水マスの中やそこから続く排水管内でどんどん成長します。
見かけたら必ず取り除くようにしてください。
剪定バサミで切るのよし、太い場合はノコギリを使って切断してください。
本来は汚水マスや排水管内に木の根は入らないのですが、汚水マスにひび割れがあったり、汚水マスと排水管の接続部分に隙間ができていたりするとそこから木の根が侵入します。
ご自身でできるメンテナンスとしてはこの入り込んだ木の根を取り除くしかありませんが、一度侵入したねは何度でも入ってきます。
根本的な汚水マスの修繕を依頼してください。
これらのように汚水マスの内部をきれいにすることで、下水管の詰まりの多くは予防できます。
ぜひご家庭の汚水マスを一度確認してみてください。
最後になりましたが、稀に汚水マスが見つからない場合があります。
全く見当たらないこともあれば、何個かはあるけど本来あるべきところが数カ所見当たらないこともあります。
多くは外溝やお庭のリフォーム工事などをした時に業者が埋めてしまった場合です。
本来絶対に埋めてはいけない大切な設備ですが、お客様の知らないうちに業者が埋めてたということがあります。
最近弊社で修理した事例もありますので、リンクを貼っておきますので興味のある方は見てみてください。