水まわりのトラブル | 水漏れや詰まりの地域性
水まわりのトラブルというとみなさんはどんなことを想像しますか?
蛇口の水漏れ、トイレの水漏れ、トイレつまり、排水つまりや排水管の水漏れ、水道管の水漏れや水道管の凍結、破裂、給湯器や温水器の故障や井戸ポンプの水漏れなどなど様々な水まわりのトラブルがあります。
弊社でもそのような様々な水まわりのトラブルの修理に対応しています。
長年そういった修理などをしていてふと思ったのですが、水まわりのトラブルの発生には地域性があるのでしょうか?
北海道と九州など極端に気候などの違う地域ではもちろん色々な違いがあると思います。
寒冷地にしかないトラブルや、暑いところにしかないトラブルなど。
そんな水まわりのトラブルの地域による違いなどについて今回からしばらく考えてみたいと思います。
寒冷地特有の水まわりトラブル
寒冷地といわれるところに特有の水まわりトラブルとはどんなことがあるのでしょうか?
私は以前仕事で新潟や仙台に行ったことがあります。
北海道の同業者から話を聞いたこともありますが、寒冷地では広島や山口ではあまり聞いたことがないような水まわりのトラブルがあるようです。
広島や山口でも地域によっては寒冷地仕様の蛇口などの部材を使用したり、水道管の保温に保温材だけではなくヒーターを巻いたりするところもあります。
そんな中で私がこれまでに見たり聞いたりした広島や山口ではあまり見かけない水まわりのトラブルや設備についてご紹介したいと思います。
寒冷地特有の水道管の凍結防止策
水抜栓の故障
寒冷地では冬季の水道管の凍結を防止するために広島や山口では見かけない器具が取り付けられていることがあります。以前、仙台に仕事で行った時に何度か体験した水まわりトラブルで水抜栓の故障というものがありました。
「水抜栓」って広島や山口では聞いたことがありませんでしたので、最初は何のことだか全くわかりませんでした。
現地の同業の方に教えてもらいながら現地に一緒に行って初めて目にし、一緒の修理や交換の作業をさせてもらいました。
この「水抜栓」は水道管内の水が凍結するのを防ぐために、寒さの厳しい時期に夜寝る前やしばらく自宅を留守にする際などに操作して、水道管内の水を抜いて水道管内をからにして凍結を防止する器具です。
蛇口やトイレ、給湯器などの近くや水道メーター付近などに設置されていることが多く、蛇口などを開けてから水抜き栓を操作して水道管内の水を抜きます。
きちんと水抜きされると、蛇口のスパウト(水が出るところ)に手を当てると空気を吸い込んでいるのがわかります。
この水抜栓が故障してしてうまく水抜きできないなどのトラブルは寒冷地特有の水まわりのトラブルでしょうね。
水道管凍結時の電気解氷
水道管の凍結は広島や山口の南部でもひどい寒波が来た時などに見受けられます。
水道管にタオルなどをまいてぬるま湯をかけて溶かしたり、お昼すぎになって暖かくなって自然に溶けるのを待つことが多いと思います。
しかし、そんなことではなかなか溶けない寒冷地では電気解氷機というものを使って水道管の凍結を解氷したりもします。
この電気解氷も広島や山口の南部では見かけることがありません。
ですが、寒冷地では個人でこの電気解氷気を使って水道管の凍結を解氷している人もいたりして、びっくりしました。
トイレなどの排水トラップの凍結防止
最近は少ないようですが、以前は北海道でも特に寒い地域などではトイレや台所、浴室、洗面所などの排水トラップ部分(匂いが上がってこないように水が溜まっている部分)の凍結を防止するために室内の温度が0度以下にならないように暖房器具などで調節したりしていたそうです。
ですが、自宅を留守にする場合など暖房器具を使いっぱなしにできない時などは排水トラップ内のお水に不凍液を入れて凍結しないようにしていたということも現地の同業者さんに聞いたことがあります。
これは私が実際に見たり体験したことではなく、あくまでも聞いた話ですのでご参考までに、ということで。
今回は寒冷地特有の水まわりのトラブルについて書いてみました。
自分が住んでいる地域以外のことでも知っていると何かの時に参考になるかもしれませんので、次回は逆に暑い地域で特有の水まわりのトラブルについて書いてみたいと思います。