市町村による水道料金の違い
随分と暖かくなって日中は汗ばむくらいの気候です。
やっと春が来たんだなぁってちょっと嬉しくなってしまいます。
4月といえば入学や入社、転勤などで新天地で生活をスタートされる方も多いと思います。
そんなことを考えながらSNSを見ていると
「どこどこは水道代が高い!」
「どこどこの水道代は波岡と比べてどうなんでしょうか?」
といった投稿がちらほら。
今まであまり気にしていませんでしたが、確かに市町村によって上下水道料金って違ってきます。
今回はそんな市町村による水道料金の違いについて身近なところを調べてみました。
水道料金の計算方法
そもそも上下水道料金ってどのように算出しているのでしょうか?
市町村によって単価の違いなどはありますが概ね
上水道料金=基本料金+従量料金
下水道料金=基本料金+従量料金
といった感じです。
基本料金の部分が市町村によって多少の違いが見られます。
こういった市町村による計算方法の違いなどもあってちょっと分かりにくいですね。
基本料金は上水道の場合各ご家庭に設置されている水道メーターの大きさによって決まっています。
従量料金は使ったお水の量で水道メーターで検針されています。
下水道の場合はメーターなどに関係なく基本料金は一律となっていることが多く、従量料金は上水道で使ったお水の量となることがほとんどです。
市町村による上下水道料金の違い
広島県でよく耳にするのは「江田島市は水道代が高い!」との声です。
実際のところどうなんでしょうか?
広島市、廿日市市、呉市、江田島市で比べてみたいと思います。
市町村ごとの料金の違い
水道料金の算出方法が市町村によって違いますので一概に基本料金や従量料金を比較すると余計に分かりにくくなりそうです。
ですので今回は同一条件での各市町村ごとの上下水道料金の合計金額で比較してみたいと思います。
上水道メーター口径13mm、2ヶ月で20m3のお水を使った場合
(全て税込、1円未満切り捨て)
市町村 | 上水道料金 | 下水道料金 | 合計水道料金 |
広島市 | 1,782円 | 1,573円 | 3,355円 |
廿日市市 | 2,772円 | 2,354円 | 5,126円 |
呉市 | 3,520円 | 3,410円 | 6,930円 |
江田島市 | 4,708円 | 3,685円 |
8,393円 |
といった感じです。
実際は一般家庭の水道メーターで一番多いのはメーター口径20くらいだと思われますし、2ヶ月の水道使用量ももっと多いと思います。
例えば四人家族での2ヶ月の平均的な水道使用量は48〜50m3くらいと言われていますので今度はこちらで計算してみましょう。
上水道メーター口径20mm、2ヶ月で50m3のお水を使った場合
(全て税込、1円未満切り捨て)
市町村 |
上水道料金 | 下水道料金 | 合計水道料金 |
広島市 | 7,139円 | 7,084円 | 14,223円 |
廿日市市 | 8,855円 | 7,821円 | 16,676円 |
呉市 | 12,276円 | 10,978円 | 23,254円 |
江田島市 | 11,810円 | 10,835円 |
22,645円 |
といった感じです。
13mm、20m3だと呉市より江田島市の方が高かったのですが、20mm、50m3だと逆転しました。
これは呉市と江田島市各々で従量料金の計算における単価の違いが影響していると思われます。
江田島市は50m3までは一律単価245円ですが、呉市は20m3まで46円、21〜40m3まで225円、41〜60m3まで293円となっています。
またどの市町村での言えるのがお水を使う量が増えれば増えるほど単価が上昇するということです。
お水を節約することの効果は日頃から多くのお水を使う人ほど大きいということですね。
最近では水栓金具(蛇口)もトイレも節水タイプのものが多くあります。
こういったものをうまく活用して水道料金の節約に努めたいですね。