コラム

ヒートショック現象ついて | その2

先日元アイドルで女優の中山美穂さんがお亡くなりになられました。

その後の報道などで浴室でお亡くなりになっていたとの発表がありました。

私は昭和46年生まれで中山美穂さんはまさにドンピシャな世代です。

弊社の女性スタッフには子供の頃から中山さんのファンだったスタッフもいます。

とても悲しいニュースでした。

それと共に中山さんが浴室でお亡くなりになったということでヒートショック現象という言葉がメディアなどでも取り上げられる様になりました。

私たちは仕事柄以前からこのヒートショック現象という言葉をよく聞いていましたが、お客様からするとあまり馴染みのないものだと思います。

このヒートショック現象とはどんなものでしょうか。

 

ヒートショック現象とは?

ヒートショック現象とは、急激な温度変化によって体に負担がかかり、健康に悪影響を及ぼす現象のことを指します。特に寒い場所から暖かい場所、またはその逆に移動したときに起こりやすいです。

例えば、寒い外気から暖かいお風呂に入ったとき、血圧が急激に変化して脳卒中や心筋梗塞を引き起こすリスクが高くなります。逆に、暖房が効いた部屋から急に寒い外に出ると、血管が収縮して血圧が急上昇することがあります。

高齢者などは体温調節機能が弱いため、ヒートショックの影響を受けやすいです。そのため、温度差を避けることや、温かい場所から急に寒い場所に移動しないように注意することが大切です。

 

日本におけるヒートショックによる死亡者数は?

ヒートショックによる死亡者数と交通事故による死亡者数を比較すると、日本ではヒートショックの方が交通事故による死亡者数を上回ることが多いです。

例えば、厚生労働省の統計によると、ヒートショックによる死亡者数は年間で約1万人前後とされています。この数字は、高齢者が多く、冬の寒暖差が特に影響を与えるため、注意喚起が重要です。

一方、交通事故による死亡者数は、警察庁のデータによると、近年では年間約3,000人前後となっています。交通事故による死亡者数は年々減少傾向にありますが、それでも依然として多くの命が失われています。

このように、ヒートショックによる死亡者数は交通事故による死亡者数の約3倍以上に達することがあり、特に寒い季節には注意が必要です。ヒートショックの予防としては、急激な温度差を避けることや、お風呂場やトイレなどで暖房を使うことが推奨されています。

温度差によるリスクは意識しづらい部分があるので、交通事故と同じように社会的に対策が求められています。

 

このようにこれまであまり知られていませんでしたが、ヒートショック現象というのは私たちの生活に大きく関わりがありそのリスクは多大であることがわかります。

特に日本に多い木造住宅ではヒートショックによる影響を受けやすく、既存住宅においてもリフォームなどによってその対策をすることがこれからより注目されてくるのではないかと思われます。

 

 

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