悪徳水道修理業者にご注意ください | その1
まずはこちらの記事をご覧ください。
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こちらは2021年5月31日の中国新聞朝刊に掲載された記事です。
記事の内容はトイレや水回りの修理に関して、特定のサイト(ホームページ)運営会社に依頼し高額請求をされる事案が広島県で多発しているというものです。
弊社では2021年3月8日の当コラムでも悪徳水道業者に関する記事を書きましたが、その被害に合う方が後をたたないので、再度注意喚起のために取り上げたいと思います。
中国新聞記事による悪徳水道修理業者のあらまし
中国新聞の記事によると、特定のサイト運営会社を通じて紹介された水道修理業者による高額請求に関する相談が広島県生活センターなどに相次いでいるということです。
ある男性はトイレの水漏れがありインターネットで修理業者を検索し一番上に出たサイトに電話し修理の依頼をしたそうです。
訪れた修理業者によると「20万円払えば翌日対応できる。」と言われ、支払ったそうです。
翌日業者は便器交換をしたそうですが、請求金額は146万円になっていたとのこと。
抗議をしましたが、詳しい説明もなく渋々男性は前日の20万円と合わせて130万円を支払ったそうです。
その後不審に思った男性は広島県生活センターに相談し業者にクーリング・オフの書面を送付したそうですが、領収書に記載されていた名古屋市の本社住所に送ったところ「不在」として返送されてきたそうです。
その後、中国新聞社の記者が業者に対して取材を申し込むも、梨の礫でなんら回答を得られなかったとのこと。
この記事に書かれている内容を見ると、同業者として開いた口が塞がりません。
また、こういった一部の悪徳業者のせいで、真面目にやっている業者まで一緒にされるのは弊社としても心外ですので再度みなさまには水道修理業者を探す際の注意点などをご説明したいと思います。
悪徳水道修理業者によく見られる特徴と注意点
まず記事の最初に書かれていることなのですが、男性は「特定の運営会社を通じて紹介された業者」に依頼となっています。
これが非常にわかりにくいと思いますのでご説明します。
皆さんがスマホやパソコンで検索した際に画面上部と下部に三件づつくらい業者が出てくると思います。
この業者が表示される際に先頭に小さく「広告」と出ているのはリスティング広告と呼ばれる有料広告です。
これはGoogleやyahoo!といった検索エンジンの会社に広告料を支払って目立つ位置に自社の広告を出してもらっているのもです。
広告を出している業者にはクリックされるたびに課金されます。
弊社もこのリスティング広告を利用していますが、今回取り上げられている悪徳業者はほぼ間違いなくこの有料広告でお客様を集めています。
で、この広告をクリックするとその業者のホームページが表示されそこからみなさんは電話をかけて修理の依頼をします。
このホームページを見ると大体の場合
「〇〇県全域 最寄りのスタッフがお伺いします!」
のような記載があります。
おそらくこれを見たお客様は県内各地に店舗があって近くの店舗から社員さんが来てくれるのだろうと思われます。
でも、記事の中では
「サイト運営会社を通じて紹介された業者」
となっています。
ここがまずわかりにくいのですが、こういったホームページを見て修理の依頼をした際にやってくるのはそのホームページの会社の社員ではなく、ほとんどの場合そこから仕事を紹介された各地の下請け業者です。
サイト運営会社というのはこの集客のためのホームページを作成し、ホームページを運営管理し、コールセンターを設けてお客様からの電話を受けている会社です。
こういったサイト運営会社は同じホームページを各地域ごとに地域名だけを変更して全国で広告出稿し仕事を請け負っています。
そこから全国各地域の下請け業者に仕事を割り振りしてバックマージン(紹介料)を得ることで利益を上げている会社です。
こういった実情があるので中国新聞の記事では「サイト運営会社から紹介された業者」という記載になっています。
まずはこのホームページを見て水道修理の依頼をしたけど修理に来るのはそこの社員でもなんでもない下請け業者
というところが非常に多いということをみなさんに知っていただきたいと思います。
また、こういったところに登録している下請け業者ですから、下請け業者自体もあまり質がいいとは思えません。
自社で仕事が取れない業者や個人、経験が浅く技術的にも素人さんに毛が生えた程度の業者や個人がほとんどです。
また、店舗などを構えていませんから、正直どこの誰が来たのかもわからない状況で責任の所在がないようなものです。
こういった状況なので修理に来た下請け業者も好き勝手なことを言ってご高齢の方や女性のお客様だと法外な金額を吹っかけているようです。
まだまだ書きたいことはありますが、長くなってしまったので続きは次回にさせていただきます。