設備屋と水道屋について
建築物の重要な構成要素として「意匠」「構造」「設備」があります。
中でも特に「設備」は私たちの生活にとても関係が深いものです。
今回はそんな住環境における「設備」やそれにともなう「設備屋」という仕事、水道屋と設備屋はどう違う?のといったことに触れてみたいと思います。
建築設備とは
建築設備とは、建築物に設ける各種設備のことで、空気・水・電気・ガスなどを選んで使えるようにする機械・配管配線・器具などで構成されるシステムや機器の事を言います。
ちなみに、建築基準法2条三号では「建築物における電気・ガス・給排水・換気・暖冷房・消火・排煙・汚物処理などの各種設備と、煙突や昇降機、もしくは避雷針」と多くの物が建築設備と定義されています。
現在の建物は雨や風から身を守るだけではありません。暑い時には涼しく寒い時には暖かくするほか室内の空気環境を快適に維持する「空気調和換気設備」であったり、配線や電話・TV・インターホン・インターネットなどの通信機器関係も含まれる「電気設備」もあります。
避雷設備やエレベーターなども広義で言えば電気(機械)設備にあたります。
屋内外で使用する水を安全で衛生的に供給したり使用した水を衛生的に排除する「給排水衛生設備」などもあります。
設備屋とは
ひと言に設備屋といってもその仕事内容は様々です。
大きく分けると
- 空調設備の設備屋さん
- 電気設備の設備屋さん
- 給排水衛生設備の設備屋さん
の三種類に分かれます。
空調関係の設備屋さんは空調のダクトや配管の工事などが主な業務となります。
電気関係の設備屋さんは電気配線や通信機器配線、電気器具の取り付けなどが主な業務となります。
給排水衛生関係の設備屋さんは給排水の配管工事や衛生設備(トイレやキッチン、洗面台、浴室などの水まわり設備)の機器の設置などが主な業務となります。
このように設備屋といってもその業務によって
- 空調設備屋・・・エアコン屋さん
- 電気設備屋・・・電気屋さん
- 給排水設備屋・・水道屋さん
などのように呼ばれることもあります。
水道屋とは
では設備屋と水道屋はどう違うのでしょうか?
水道屋の主な業務は給排水設備の配管工事や修理、水まわり設備機器の設置や修理、排水のつまり修理などです。
こうしてみてみると給排水設備の設備屋さんと水道屋さんには大きな違いは無いようです。
あえていうなら、水まわり関係の設備屋さんは、給排水の配管工事と水まわり設備機器の設置が主な業務で、設備機器や蛇口などの修理や排水管の詰まりやトイレのつまりの修理などの修理業務はあまりやっていない印象です。ですが、これもあくまでも肌感覚での印象ですので、こういった修理業務も行う設備屋さんも勿論いると思います。
私たちネクストプランも水道屋さんでもありますし、設備屋さんでもあります。
ここについては敢えてどちらというこだわりもありませんので、他の業種の方と一緒になる現場などでは、「水道屋さん」と呼ばれることもありますし、「設備屋さん」と呼ばれることもあります。
また、うちが元請けで行うリフォームの現場などでは水まわりの設備については自社で行いますが、それに伴う電気関係の配線工事などは電気の設備屋さんにお願いしたりすることもあります。
また、ユニットバス(システムバス)のリフォームなどになると、解体や配管工事などは自社で行いますが、ユニットバスの組み立てはユニット屋さんと呼ばれるユニットバスの組み立て専門の設備屋さんにお願いしたりしています。
このように設備屋と水道屋の違いというよりも、水道屋=給排水設備屋、それ以外の各専門分野の設備屋といった感じです。
このように水道屋と設備屋の違いや、各々の専門分野などについては一般の方からするとあまり馴染みがなくてわかりにくいものかもしれません。
ですので、もし水まわりのトラブルなどで弊社のスタッフを呼んでいただいた際に、何かわからない事や不安なことなどあればお気軽にご相談してみてください。
水まわり以外のことでも、様々な職種の業者とのつながりがありますので、お役に立てることもあると思います。