台所(キッチン) | 台所の種類について
水回りと一言で言ってもおうちには色々な水回りがあります。
これからしばらくは水回りをその部位ごとに見ていきたいと思います。
台所 | キッチン
どこのご家庭にもある台所(キッチン)です。
朝昼晩の炊事の他にちょっとした洗い物や色々なことに使う水回りです。
この台所(キッチン)も最近では様々なスタイルがあります。
昔の台所は土間にコンクリやダイル貼りで作られた調理台や流しがありましたが、今ではほとんど見られなくなりました。(ちなみに私が幼い頃暮らしていた家は土間の炊事場の横に薪で炊く五右衛門風呂の焚き口がありました。)
現在では土間の台所(キッチン)はほとんどなくなり、床の上に流し台を設置するスタイルになっています。
ですので、台所(キッチン)の種類=流し台の種類といった感じになっています。
この流し台の種類について見てみたいと思います。
公団タイプ | ステンレス流し台
公団タイプのステンレス流し台はそれまでの台所(キッチン)のイメージをガラリと変えました。
昭和31年に公団晴海団地で取り付けられたのが始まりです。
この頃からそれまでのお茶の間が台所兼食事室となりダイニングキッチン(DK)と呼ばれるようになりました。
公団タイプステンレス流し台の設置と合わせて、ちゃぶ台に変わり食卓テーブルと椅子が置かれるようになりました。
この公団タイプのステンレス流し台は現在でも一般的な台所(キッチン)でスタンダードなものとして使用されています。
システムキッチン | 壁付キッチン(クローズキッチン)と対面キッチン(クローズキッチン)
システムキッチンとはシンク、コンロ、収納、調理台などの台所設備を一枚の天板により一体化させたものです。
デザイン性に優れ従来の流し台に比べ継ぎ目や高低がなくお手入れのしやすいものが多いのが特徴です。
また、システムキッチンはその形状などによって様々な種類があります。
大きな括りだと壁付きキッチン(クローズキッチン)と対面キッチン(オープンキッチン)に分かれます。
壁付キッチン(クローズキッチン)は、壁に向かい合うようにキッチンが据え付けられているものです。
それに対して対面キッチン(オープンキッチン)は、ダイニングやリビングを見渡せるように部屋に向かってキッチンが据え付けられています。
最近はこちらの対面キッチン(オープンキッチン)が人気です。
対面キッチンはさらにその形状などから5種類に分類されます。
対面キッチン(オープンキッチン)の種類
対面キッチン(オープンキッチン)はその形状によって以下の五種類に分別されます。
- アイランドキッチン
- ペニンシュラキッチン
- I型キッチン
- L型キッチン
- セパレートキッチン
それぞれについてご説明します。
アイランドキッチン
アイランドキッチンとはその名の通りキッチンのどの面も壁と接することなく、島のように設置されているものです。
開放感と作業スペースの広さが一番のメリットです。
ただし設置には相応の広さが必要となります。
ペニンシュラキッチン
ペニンシュラとは半島という意味です。アイランドキッチンの横面の片側が壁についているような感じで、半島のようになっていることからこの名がつきました。
アイランドキッチンほどではありませんが、開放感と作業スペースの広さを持ちながら、アイランドキッチンよりも省スペースでの設置が可能となっています。
I型キッチン
コンロからシンクまでが一直線でアルファベットのI(アイ)のような形状のキッチンです。キッチンの前方にカウンターがつくため作業スペースなどの手元が隠せるのも利点です。セミオープンキッチンなどとも呼ばれます。
L型キッチン
その名の通りアルファベットのL(エル)型をしたキッチンです。その作業スペースの広さがいちばんの特徴です。
セパレート型キッチン
シンクとコンロをひとつなぎではなく別々にしたキッチンです。立ち位置の前後に二列に配置したような感じです。Ⅱ型キッチンなどとも呼ばれます。
以上のように台所(キッチン)と一言で言っても様々な形や種類があります。
新しく家を建てるときや、台所(キッチン)をリフォームするときなどは、お住まいになるかたの好みや家族構成、お部屋の広さなど色々な面を考慮してどんな台所(キッチン)にするかを考えなければいけませんね。